花粉症には様々な症状があり、花粉症特有の鼻や目の症状の他にも、喉の違和感や咳が続くなどの症状を訴える方も多くいます。
花粉症シーズンが進んでいくにつれて、喉へのダメージも蓄積されていくことも、喉の症状が出る原因の一つになっています。
そのまま咳が出るなどの症状が続き、更に悪化していくと、咳喘息や気管支炎と言った病気を併発してしまいます。
そこで今回は、花粉症と気管支炎との関係性や初期症状、またその対策などをご紹介しますので、気管支炎にならないためにぜひ参考にして下さい。
花粉症から気管支炎になる理由
実は、花粉症が直接的な原因で気管支炎になる訳ではなく、くしゃみ・鼻水などの花粉症の症状からアレルギー性鼻炎の状態になり、アレルギー性鼻炎の状態が続くことによって、鼻の中で炎症が起きます。
その炎症の結果、様々な炎症性細胞が活性化し、その一部の炎症性細胞が血流に乗って気管支に届き、その段階で今度は気管支で炎症を起こします。
つまり、スギなどの花粉が気管支まで直接侵入して炎症を起こすのではなく、花粉症によるアレルギー性鼻炎が気管支炎になる原因となります。
気管支炎の初期症状
気管支炎の初期症状には、乾いたような空咳をすることが多いです。
そのまま症状が悪化していくと
- 空咳が2周間以上続く
- 風邪薬を服用しても治らない
- 喉の奥のほうがむず痒い
などの症状が現れてきます。
場合によっては高熱が出ることもありますが、個人差もあり必ず高熱を伴う訳ではありません。
発熱を伴ったり、高熱が出たりすると、風邪やインフルエンザと勘違いしそうですが、原因は花粉症の可能性がありますので、なるべく早い段階で病院で診察するようにして下さい。
また咳の症状は、温度変化に左右されやすいので、気温差の激しい朝・晩には咳がひどくなる傾向があります。
5つの気管支炎対策
- アレルギー性鼻炎の段階で症状を抑える
- 温度変化の影響を受けにくくする
- 安静にする
- 水分補給をこまめにする
- 吸入ステロイド薬の使用
まず、気管支炎にならないための対策として、アレルギー性鼻炎の段階で症状を抑えて、炎症による影響を受けないようにすることが大事になります。
あとの4つの対策は、気管支炎になった後の対策になりますが、温度調節の効いた室内で安静にすることが一番効果的です。
脱水症状の回避や喉の保湿のためにも、こまめな水分補給も大切な対策の一つになります。
それでも症状が良くならない場合は、吸入ステロイド薬を使用することで症状の緩和を図ることが出来ます。
吸入ステロイド薬は、経口ステロイド薬や注射ステロイド薬に比べて、副作用の少ない薬になりますので、最悪の場合は医師と相談の上、吸入ステロイド薬の使用を検討してみましょう。
まずは花粉症対策から始めましょう
今回ご紹介した気管支炎対策は、花粉症対策をすることで不要になりますので、まずは、花粉症対策をして症状を抑えるようにして、気管支炎に発展しないように対策しましょう。
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