花粉症の場合、一般には花粉症発症の約2週間前からのお薬の服用が、理想的とされていますが、では一体いつまでお薬を飲めばいいのかわからない方もいると思いますので、今回は花粉症のお薬の服用期間とその注意点についてご紹介したいと思います。
お薬の服用期間
花粉症のお薬の服用期間は、開始時期は花粉症発症の約2週間前からお薬を飲み始めて、お薬の服用を止めるタイミングは、花粉の飛散が終わっても1週間くらいはお薬を飲んだほうが良いとされています。
花粉の飛散が終了に近づくと、だんだんと花粉症の症状も治まってきますので、治まったそのタイミングでお薬の服用を止める方がほとんどだと思いますが、花粉の飛散が終わった後も鼻の粘膜が花粉によって過敏になっていて、花粉がない状態でも気温差などの変化でくしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状が出てしまうことがあります。
花粉の飛散が終わった後に出るその症状を抑えるためにも、1週間くらいはお薬を継続して飲んだほうが良さそうです。
花粉の飛散時期
花粉の飛散時期は、地域差やその年の花粉の飛散状況などのバラつきから一概には言えませんが、一般的には下記のようになってますので参考にしてみてください。
- スギ花粉・・・1月中旬~4月上旬
- ヒノキ花粉・・・3月下旬~5月上旬
- イネ科の花粉・・・3月~10月
- ブタクサ花粉・・・8月~10月
- ヨモギ、カナムグラの花粉・・・8月~10月
症状が軽減しないからといって多量にお薬を服用しないこと
その日の花粉の飛散量や自身の体調などの関係で、通常通りお薬を飲んでいても症状が軽減しない時もあるかと思いますが、ご自身の勝手な判断でお薬をいつもよりも多めに飲んだりすることはあまり良くありませんので、その際は必ず医師に相談するか、予め頓服薬として即効性の強いお薬を処方してもらうなどして対応して下さい。
頓服薬の摂取も眠気などの副作用が強いものがほとんどですので、服用の際はお車の運転等には細心の注意が必要になります。
また長期間の服用は他の病気との合併症などのリスクも高まったり、頓服薬の種類によっては他の病気を誘発するおそれのある薬もありますから充分に注意が必要です。
服用の際は必ず医師に相談の上、その指示に従って服用するようにしましょう。