くしゃみ・鼻水・鼻詰りなどのつらい花粉症の症状を、薬で何とか抑えている方も多いと思います。

最近の花粉症の治療薬には、眠気などの副作用を抑えた薬が多く使用されていますが、中には抗ヒスタミン薬などの西洋医学の治療薬を、あまり好まない方もおられると思います。

そこで今回は、眠気などの副作用を低く抑えかつ花粉症に効く漢方薬を、3種類ご紹介したいと思います。

 花粉症治療の漢方薬といえば「小青竜湯」が代表的!

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くしゃみ・鼻水・鼻詰りなどの花粉症の症状の改善には、まずはこの「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」が処方されることが多いです。

この小青竜湯の特徴としては、体を温める効果があり、花粉症の方で冷え性の場合には特に効果があるようです。

また小青竜湯には「麻黄」という生薬が含まれていて、発汗・解熱・利尿・鎮咳などの作用や交感神経興奮作用などがあり、眠気などの副作用は出ないと思います。

心臓疾患や腎障害・高血圧の持病がある場合の服用には、充分に注意が必要ですので必ず医師と相談の上で服用するようにしましょう。

 

暑がり体質の方には「葛根湯加川キュウ辛夷」がおすすめ!

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「葛根湯加川キュウ辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)」、舌を噛みそうな名前ですが、「葛根湯」に頭痛に効く「川キュウ」と鼻詰りに効く「辛夷」という薬を合わせた漢方薬で、一般に暑がりな体質の方で花粉症の方におすすめで、小青竜湯よりも合うと思います。

なお葛根湯にも「麻黄」が含まれていますので、眠気などの副作用は出ないと思います。

 

虚弱体質で風邪をひきやすい方で花粉症の方には「麻黄附子細辛湯」がおすすめ!

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花粉症の方のなかには、元々身体が丈夫ではない方もおられると思います。病院で処方される抗ヒスタミン薬などの薬は、強くて敬遠したい方もおられると思いますので、そんな場合は一度「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」を試してみてはいかがでしょうか。

この麻黄附子細辛湯にも「麻黄」が含まれていますので、眠気は感じないと思います。

 

自分のの体質に合わせて漢方薬を選ぶようにしましょう

漢方薬には「麻黄」を含んだ薬が多く、眠気などの副作用が出ない薬が多いです。

花粉症の症状によっても薬は変わりますが、自分の体質も薬を選ぶポイントになっきますので、今一度自分の体質に関して見つめ直して、漢方薬の選択に活かしてみて下さい。