毎年花粉症の症状に悩まされている方の中には、ヒスタグロビン注射による治療法を検討されている方もいるかと思います。
ヒスタグロビン注射は、非特異的減感作療法という治療法になります。
そこで今回は、ヒスタグロビン注射の効き目や副作用・費用などについてご紹介しますので、治療の際の参考にして下さい。
ヒスタグロビン注射とは
ヒスタグロビン注射は非特異的減感作療法で、特定のアレルゲンのみに有効な治療法ではなく、アレルギー全般に効果が期待できる治療法です。
治療の仕方としては、ヒスタグロビンを注射することで、アレルギー反応で生成されるヒスタミンへの耐性をつくることでアレルギー反応を抑えるという治療になります。
ヒスタグロビン注射の治療方法
ヒスタグロビン注射の治療方法は、週2回の注射を合計6回の注射で1クールとして治療して、治療効果を見極めながら必要に応じて、もう1クール追加して治療期間を決めていく、というような進め方で治療していきます。
治療している間は、通院して注射を受ける必要がありますので、忙しくてなかなか時間の取れない方には、ちょっと時間的なハードルが高いかも知れません。
ヒスタグロビン注射の効き目と副作用
<効き目>
アレルギー症状全般に効果が期待できます。(ただし個人差はありますので、必ず全ての人に有効という訳にはいかず、治療効果の出ない人もいるみたいです。)
どのアレルゲンに対しても有効ですので、各種のアレルゲンごとに治療する必要はないのが特徴です。
<副作用>
基本的には副作用は極めて少ないとされています。
また感染症などのトラブルの報告も一度のないようですので、安全面でも優れた治療法です。
ヒスタグロビン注射の費用
- 保険適応可能
- 注射のみの場合1回500円程度(3割負担)
- 初回はアレルギー検査費用が別途必要(3000~5000円程度)
- 別途処方薬の費用が必要
注意点
- 激しい発作
- 喘息
- 妊娠中
- 激しい衰弱状態
などの状況の場合は、注射ができません。
また、ワクチン接種(麻疹・風疹・おたふく風邪・水痘ワクチンなど)後は、最低でも3~4ヶ月は期間を空けてヒスタグロビン注射を行わないと、ワクチン接種の治療効果が得られない可能性が高くなります。
ヒスタグロビン注射を行ってからも、やはり最低3~4ヶ月の期間を空けて各種ワクチンの接種を行うようにして下さい。
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