もうそろそろ花粉症のピーク時期がやってきますが、くしゃみ・鼻水・鼻詰りや目のかゆみなどの症状が出始めている方もおられると思います。
花粉症の症状を抑えるための対策の一つに、予防効果の成分を含む薬をシーズンの約2週間前から服用しておくと効果的なのですが、今の時期からの服用ではやや遅くあまり効果が得にくいかも知れません。
そこで今回は、鬱陶しい花粉症の症状を止める、即効性のある花粉症治療法を検証しましたのでご紹介します。
即効性のある花粉症治療法
- 市販薬(第一世代抗ヒスタミン薬)の服用
- ステロイド系治療薬(処方薬)の服用
- 市販の点鼻薬(血管収縮剤)の使用
- 処方の点鼻薬(ステロイド)の服用
- 市販の点眼薬(マレイン酸クロルフェニラミン)の使用
- 処方の点眼薬(ステロイド)の使用
- ノイロトロピン注射
- ステロイド注射
【市販薬(第一世代抗ヒスタミン薬)の服用】
- ベンザ鼻炎薬α
- パブロン鼻炎錠S
- 鼻炎薬Aクニヒロ48錠
この3つの市販薬は、第一世代の抗ヒスタミン薬になりますので、即効性・効き目ともに効果は期待できると思います。
副作用・・・強い眠気や口の渇き
【ステロイド系治療薬(処方薬)の服用】
ステロイド系の治療薬に市販の薬はありませんので、病院で処方してもらう必要があります。病院で頓服薬として処方される薬ですので、即効性や効き目はバツグンです。
副作用・・・強い眠気や口の渇きなどの他にも、イライラ感・不眠・吹き出物などあり、長期間の服用で感染症・胃潰瘍・副腎抑制・骨粗しょう症などの副作用が出る場合もあります。
【市販の点鼻薬(血管収縮剤)の使用】
市販の点鼻薬には、血管収縮剤を含んだものが多いですので、ドラックストアなどで訪ねてみるとすぐに見つかると思いますが、長期間にわたって使用し続けると、効き目が悪くなってきますので、鼻詰りの症状が特にひどい時にのみ使用するようにしましょう。
くしゃみ・鼻水などの症状にはあまり効果がありません。
【処方の点鼻薬(ステロイド)の服用】
- くしゃみ・鼻水・鼻詰りなど鼻の症状全般に効き目あり
- 即効性は血管収縮剤入の点鼻薬よりもやや劣ります
- 副作用・・・鼻血など
【市販の点眼薬(マレイン酸クロルフェニラミン)の使用】
- アルガード
- アイリスAGクール
即効性は高いですが、効き目の持続性は短いのが特徴です。
長期間の連用で眼圧の上昇などの副作用が出る場合があります。
【処方の点眼薬(ステロイド)の使用】
マレイン酸クロルフェニラミン含有の点眼薬よりも即効性はやや劣りますが、効き目はステロイド含有の点眼薬の方が強いのが特徴です。
長期間の連用で眼圧の上昇、感染症、角膜穿孔などの副作用が出る場合があります。
【ノイロトロピン注射】
- 鼻水、鼻詰り、目のかゆみ、皮膚のかゆみに対して効果があり
- 副作用はほとんどない
- 保険適応可
- 1ヶ月数回程度の通院が必要
【ステロイド注射】
- 花粉症の諸症状に有効
- 副作用・・・免疫力低下・副腎機能不全・胃潰瘍・肝機能障害・高血圧・糖尿病など
- 保険適応不可
- 1シーズン数回程度の通院が必要
どの治療方法にも副作用の心配がある
今回ご紹介した治療法には、強い副作用が出る方法がほとんどです。
基本的に薬の効き目と副作用の強さは、ある程度比例していますので、強い効き目の代償には副作用の心配が出てきます。
余程の緊急性がない限りは、あまりお勧めしない治療法ですので、副作用のを充分にご検討の上で治療に踏み切るようにして下さい。
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