花粉症治療の一つに、鼻の粘膜にレーザーを照射して花粉に反応する範囲を少なくする、という手法があります。くしゃみや鼻水に苦しまなくて済むとあれば是非、と思う方もいらっしゃるでしょうが、レーザー治療の効果はどれほどなのか、レーザー治療にかかる費用や治療の際に保険は適用できるのか?詳しく見てみましょう。

 

花粉症治療はレーザーが主流?

日本の花粉症人口は10人中3人とも言われ、国民的症状とも言えるでしょう。通例の対策はマスクや帽子に眼鏡、抗ヒスタミン剤の投与などが挙げられます。また免疫力をアップすれば花粉症の症状軽減に繋がるため、免疫が集まる腸の活性化を促すべくビフィズス菌の投与などが提案されています。さて、レーザー治療を受ける患者数は増加傾向にあります。即日対応してもらえる手軽さも背中を押しているのでしょう。特に錠剤の副作用である睡魔を嫌う方から支持を得ています。

レーザー治療の効果は期待出来る?

レーザー治療の効果は特に鼻づまりに効果的と言われています。鼻づまりに70〜80%、くしゃみ・鼻水に50~60%とも言われています。そのため処方箋と併用する事でより効果を得られるでしょう

メリットとしては眠気が来ないこと、施術中の痛みが無い事、持続効果が少なくとも半年は期待出来ることです。中には数年効果が持続する方もいらっしゃるようですが、ここは個人差があるようです。

デメリットは、一時的に鼻の症状が悪化する可能性がある点です。また一時期的な措置なので、症状軽減のためには毎年治療を受ける必要があります。効果は治療後3週間ほどで現れるので、花粉症シーズンの一月前には実施したいところです。

レーザー治療にかかる費用はどれくらい?保険は適用できるのか?

クリニックによりますが1回あたり10,000円程度が相場のようです。また保険は適用してもらえるクリニックが殆どで、外来患者は3割負担が一般的なようです。往診前に必ず確認しておきましょう。まず診察を行い、レーザー治療は可能かを確認します。アレルギー検査を行うため、血液検査を実施する場合があります。経験者の場合は診断結果を提出しましょう。この際に治療の大まかな説明、術後の容態についてお話いただきます。なおレーザー治療、レーザー照射時間は20分ほど、病院についてから診察、説明、手続き等も含めて一時間半程度で終わるようです。

まとめ

花粉症対策の一つとしてレーザー治療についてピックアップしました。治療後の効果が長期間に及ぶので一回で済む手軽さが考えられます。勤め人や受験生など眠気を避けたい方、妊娠中の方や、内服薬が多い方にはお勧めでしょう。ただし術後、異常や違和感を感じた際は直に医者にいきましょう。また効果が出ない場合もあるので、その時は上述のような他の対応策を取るのも一つです。そして花粉症の飛散情報をこま目に確認し、不要不急の外出は控えるようにしましょう。